リペアショップでギターを修理した話

手持ちの古いギターのうち、一本をリペアショップに持ち込んで修理してきました。

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オービルのレスポールなんですが、2弦11フレットが全く音が出なくなっていました。素人ながら色々と調べてみると、フレットの高さが不均一になってしまっているか、ネック自体が反ってしまっていることが原因のようです。

フレットの打ち替えとネックの反り調整では金額が大きく異なるようで、修理金額があまりにも多額になるようなら買い替えも視野にいれることにして、まずは修理する方向で動いてみました。

どこに修理出す?

ギターの修理を依頼する先とし、

①楽器店

②大手楽器店が持っている修理専門店

③個人でやっているギター修理工房

ぐらいの選択肢があるかと思います。他にもあるのかもしれませんが、初心者の私にはこれぐらいの選択肢しか思いつきませんでした。

私個人の気質の問題もあって、一長一短ありです。①は「この店で買ったわけでもないギターを持ち込むのもなぁ、気が引けるなぁ」とか、②は「マニアックで客を見下すような店員がいるんだろうなぁ」とか、③は「気難しい職人気質の人だったら嫌だなぁ」とか。

で、ネットで見てみると、楽器店では簡単な作業以外は、下請け的に修理工房に投げられるようで、だったらマージンとられるだけだからってことでやめました。

②は、私の住んでいる街に1軒、大手楽器量販店が修理専門店として出している店がありました。③は4~5軒ありまして、WEBページの更新がされている(=商売っ気がちゃんとありそう)のはそのうち2軒でした。

まぁ、どこでもいいんですけど、家から車で行きやすくて、ネット上で「若くて話しやすいにーちゃんだった」という評判の個人でやっているギター工房にギターを持ち込みました。

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見積もり

いかにも作業場という感じの足の踏み場もない工房にギターを持ち込みまして、ギターの状態と20年間放っぽらかしだったこと、修理費用が高くつくようなら買い換えたい、などをお話ししたところ、ざっとギターを観察して

①フレットの摺合せ②ナット交換③その他全体調整が必要で、見積もりは2万2千円。あとは全体調整の中で清掃だけで対応できない電装類の不具合があれば別途とのこと。

ナット交換は想定外でしたが、まぁ2万円ぐらいに収まればと思っていましたので、その場ですぐに修理を依頼することにしました。

すると、一瞬「え?」という反応があって、それまであんまり愛想がよくなかったように感じていたのですが、すごく愛想がよくなりました。

たぶんですけど、最初に「修理代が高くつくなら買い換える」と伝えていたことから、せいぜい6万円のギターに2万円の修理代ということで、見積もりだけの客と思われていたのでしょう。

それからは、ギターの状態をチェックしたり、書類を作成したりしながら、「ギターの練習再開するんすか。どんな曲練習しているんですか」とか、「古いギターだけど、結構人気あるんすよねー」とか、とっても愛想のいいにーちゃんになりました。

弦は何使ってますか?

「ところで普段、弦は何使ってますか?」と聞かれて、フリーズしました。

(え、弦?フツーに店で売っている5~600円のやつだけど)と思いつつ、答えられないでいると、「イチゼロヨンロクですかね?」ときます。

あー、そういうことね。弦の太さのセットのことねと。「10-46」ね。特に決めてないけど、確かにそのセットを買うことが多いですね。「はい、イチゼロヨンロクです(キリ!)」

新しい牛骨ナットに、弦の太さに合わせて溝を掘るので、他の太さの弦は使えなくなるそうです。また一つ知識を得ましたよ。

「弦はイチゼロヨンロク使ってます」

20日後、ギターが仕上がりました

2~3週間かかるとは言われていましたが、まぁ実際には2週間かからないだろうなと思っていました。

が、結構忙しいのか、しっかり20日かかりましたよ。店主のツイッターでその日どんな作業をしたか書いているのですが、なかなか自分のギターが出て来ないんですよ。

修理に出してから19日目に、やっと自分のギターが登場し、翌日、修理完了の連絡が来ました。さっそくその日の夜に工房に出向きます。

「気になるところはひととおりやっておきました」というとおり、歪んでいたストラップピンがきれいにはまっていたり、曲がっていたペグがきれいになっていたりしました。

「じゃぁ、音出して確認してください。まずは生音から」とか言うんです。

先日、思い切って楽器店で試奏してみて、ひどい目にあってるんで(→コチラ)、一気に自律神経に緊張が走ります。

とはいえ、修理個所の確認ですからね。音が出ていなかった2弦11フレットを中心に「ビーン、ビーン」と弦をはじいて、「はぁ、まぁよさそうですね、問題ないです」と済ませました。

どーも、他の客はもっと店内でギャンギャン弾き倒すんですかね、もういいの?ってな感じで見てきます。もういいんですよ。別にこのギターで人前で演奏する予定もないんで、音が出てれば。

家でじっくり弾いてみて、違和感があるところがあれば、1か月以内なら再調整してもらえるそうです。良心的です。

あと、私のギターは20年間弦を張りっぱなしで放置されていたため、ブリッジも交換した方がいいそうです。溝のところが押しつぶされているそうです。電装系も清掃はしたものの、古くなっているのでそろそろ寿命なんだとか。

ただ、そこまでやると、新品がもう一本買えちゃいますからね。とりあえず家で練習に弾く分には問題ない状態になりました。特にフレットの金属部分がピカピカしていると、まるで新品に戻ったような気さえします。

修理に出して本当に良かったです。

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リペアショップでギターを修理した話」への1件のフィードバック

  1. 柳下 昌紀

    30年間ほうりっぱなしにしているエレキギターの修理を考えております。
    高校時代に使用していたものです。
    差支えがなければ修理に出したギターショップの名前をお教えいただけないでしょうか。
    何卒よろしくお願い申し上げます。

    返信

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