YAHOO映画や色々な口コミでやけに評価が高かった「マッドマックス 怒りのデスロード」。気にはなっていましたが、前3作を見たことがなく、どちらかというとカーチェイスものやアクション映画は好みではないため、新作・準新作料金を払ってまでレンタルすることはないかなと思っていました。
ゲオでようやく旧作の棚に分類されていましたので、80円でブルーレイを借りてみました。
そしたら大興奮。夢に出てくるほど強烈なインパクトを受け、一気にはまってしまいました。
ということで、ネタばれありの感想デス!
あらすじ
資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳る敵であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース=バーン)の一団に捕らわれ、深い傷を負ってしまう。そんな彼の前に、ジョーの配下の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの謎の男、そしてジョーと敵対関係にあるグループが出現。マックスは彼らと手を組み、強大なジョーの勢力に戦いを挑む。(シネマトゥデイより)
ストーリーは極めて簡単。女戦士フュリオサが、イモータン・ジョーの奴隷的女たちを連れて、「緑の大地」に向けて逃亡。イモータン・ジョーの砦に捉えられていたマックスも何やかんやあってフュリオサと合流して緑の大地に向けて移動。不本意ながらも協力して追っ手を振り切るうちに今はただの砂漠になってしまった、かつての緑の大地に到着して一同落胆。
気持ちを切り替えて、戦闘要員ほぼ全員を引き連れて追ってきてるイモータン・ジョーを振り切って砦に戻ることで、砦を占拠する作戦に変更。最初の場所に戻る。
採点
98点!!!!!!!!!!!!
感想
まず最初に有権者に訴えたいことは、シリーズもので前作を見たことがないのに、ここまで楽しめた映画は、本当に久しぶりということである。。ネバーエンディングストーリーⅡ以来ぐらいなのである。
ストーリーは、理想の地を目指して行ってみたら、そんな場所はすでになくて、最初の場所が理想の地だった、ていう、なんかどっかで聞いたことあるような流れですよ。でも、この映画の見どころは、とことん狂いまくった世界、人の描写なので、ストーリーはこれぐらい王道の方がむしろいいです。
映画の感想を書こうと思うと、なぜか細かい部分の矛盾点やどうでもいいような言いがかりをつけたくなります。「ここに無理があるよねー」とか「なぜこんな展開になるのか説明がなさすぎる」とか、そういう言いがかりをつけることが映画の感想、みたいなところ、今の日本にはあると思います。
この映画にも、そういう言いがかりつけようと思えばつけられる部分があると思います。でも、この圧倒的に狂いまくった世界観を見せつけられたら、そんな細かいところもうどうでもいい、って気持ちになりますよ。きっと。
「日本人よ。これが映画だ」
ってね。この非日常感。たまらないですよ。
CGなし 実走する狂った車たち
ブルーレイで映画を見る場合、特典映像も全て見る派です。そしたらこの映画に出てくる狂ったデザインの車は全部、本当に走るように作られていて、撮影もCGなしで時速120kmぐらいで走らせて撮影しているようでした。
これとか↓ ↓ ↓
これとか↓ ↓ ↓
全部、一から作ったり、軍用トラックを改造したりして造ったそうです。
最初は、戦闘集団の中で火を噴くギターで演奏する必要があるのか、とかチラッと思いましたけど、すぐにそんなことはどうでもよくなりました。そういう世界なんだと。
このヤマアラシの車とかキャラとかもよかったです。
それで乗ってる人たちがこれ↓ ↓ ↓ いかにも荒廃した近未来って感じの絶妙なキャラデザインだと思いませんか?
個人的高評価ポイント
ところで、わたくし、個人的に映画を見ていて興ざめするポイントがあります。
- 唐突なキスシーン。
- だらだら続くカーチェイスシーン
- ねばねばで、「グルル」とか唸るクリーチャー
この映画には、上記のうちのどれ一つとしてない、というのがまた良いです。
いや、基本的に車メインの映画ではあるのですが、車の間をすり抜けたり、急ハンドル切ったりするだけのカーチェイスではありませんから。
あと、キスシーンがない点。ネット上では、ゲイ説やインポ説が流れていますが、私的にはどちらでもよく、急に話が途切れるような唐突なキスシーンがなくてハイテンションを保てます。
あと、何の説明もなく、狂ったキャラクターが次々と出てくるのですが、そうした中でイモータン・ジョーの女たちだけがやけに清潔感があって、それが際立っていてよかったです。
こんなの↓ ↓ ↓ばっかりの中で
急に普通の人間が出てくると、それだけで美しく見えますよ。
とにかく、日頃のあんなことやこんなことを全部忘れたい、非日常にどっぷり浸かりたい、という人にお勧めです。
スポンサーリンク