2016 マカオグランプリ観戦記~4~

2016マカオグランプリ観戦のための2泊3日旅行も、あっという間に最終日になりました。それはそうで、一日目は深夜着、最終日も早朝発ということで、実質は2日目のみの自由時間ですし、その2日目も一日中グランプリを観戦していましたから。

1日目からの様子は → コチラからどうぞ

最終日3日目は日本に帰るだけなのですが、マカオから直接フェリーで香港国際空港に向かう行程は初体験なので、少しドキドキしています。

タクシーに乗れない

フェリーの出発時間の7:15逆算して5:00に起床します。ホントはもう少しゆっくりでもいいのですが、フェリーターミナルまでタクシーに乗れない可能性も考慮して早め早めの行動です。

5:45にチェックアウトし、フロントで「クッヅューコールミーアタクシー?」と言ってみますが、流しのタクシーを拾えと言われ、呼んでもらえません。

ホテルのロビーにお願いしてタクシーを呼んでくれないなんて信じられない気持ちで一杯になります。数年前、同じマカオの「ソフィテル マカオ アット ポンテ16」に泊まった時は、すぐにタクシーを呼んでくれて、とても親切な対応をしてくれた思い出があります。なんなんっすかね。マジで。

仕方ねーかってなもんで外に出てみますが、早朝なんでタクシーなんていません。車の往来の激しい道まで歩くと、時々タクシーが通ります。道路に乗り出して「乗せてくれ~」と必死にアピールします。が、素通りされます。

ようやく1台のタクシーがスピードを緩めてくれたかと思うと、完全には止まらず、窓だけ空けて、運転手が何か言っています。こちらは必死に「フェリー、フェリーターミナル!!」と叫びますが、運転手の野郎は「は?(笑)」って感じで去っていきました。

8ヶ月前に家族でマカオにパンダを見に来たときは、パンダを見た帰りに、やっぱりタクシーが捕まえられなくて四苦八苦していたところ、地元のおねーさんが親切にもバス停まで案内してくれて、乗るバスまで教えてくれました。

途中、珠海への出入国検査場にタクシーが数台止まっていたので、バスを降りてタクシーに乗り込んで「フェリーターミナル!!」と言ったところ、行きはHKD100で行けた距離を「HKD200!! 嫌なら降りろ」みたいなことを言われました。子連れでしたので、やむなく払いました。

バブル期の万札ヒラヒラさせてタクシーを止める手法が、まさに今、マカオで起きているように感じます。

あと、とにかくすべてにおいて物価の上り方が急激で、加えて、中国人特有の遠慮がない感じが加わって、いやーな気持ちになります。

たとえばですけど、マカオタワーのバンジージャンプ。2009年頃にやったことあるんですが、当時は一人一回HKD500(約7500円)ぐらいでした。当時も高いなぁと思いましたが、今、なんと約HKD4000(6万円弱!)になっているようです。

わずか5~6年で8倍ですよ。主なターゲットが中国人富裕層なんですかね。取れるだけ取ってやれってことでしょうか。

2年ほど前から、中国本土パスポートでの入境規制などもあって、中国人観光客が減り始めてはいるそうですが、それでも過密状態じゃないの?と思えるほど中国人が溢れかえっていますし、タクシーにも乗れないし、しばらくマカオは行かない方がいいなぁと思い始めています。

空港行きフェリー

結局、徒歩でフェリーターミナルに向かいました。6:30頃にターミナルに着くと、丁度、チェックインカウンターが開く時間で、数人が列をなしています。

列に並ぶと、私の後ろに、日本人の(ちゃらそうな)男女が並び、心配そうに相談しています。

男「まさか、この時間で香港行きのフェリーがいっぱいなんて想定外だよ」

女「どうするんですか。帰りの飛行機9時ですよね」

男「この、空港に直接行くフェリーに乗れば行けるって。8時過ぎには空港に着くから、乗れれば何とかなるし」

女「ギリギリですよね」

男「ギリギリだけど間に合うし。飛行機の時間がギリギリだとチケット買えないらしいけど、お願いするしかないよね。『知らなかったから、何とかお願い』って言うしかないよね」

そんな相談を聞きながら、いやいや、ムリだろうがと。そもそも9時発の飛行機で、香港島経由で香港国際空港に向かうのに、6:30のフェリーに乗ろうとしている時点で遅すぎるだろうがと。 こいつらどうなるのか~楽しみだなぁ~という気持ちになりました。

だって、仮に6:30の香港島行きのフェリーに乗れたとしてもですよ、7:30に上環に着いて、入境手続きとかして、中環まで地下鉄で移動して、エアポートエクスプレスの改札まで結構な距離を徒歩で移動して、仮に丁度ピッタリに電車があったとしても、どう考えても香港国際空港に着くのは8:30過ぎですよ。

電車の待ち時間があれば9:00頃になってしまうことも考えられますよ。香港国際空港ほどの巨大空港ですと手荷物検査と出国審査を通るだけでも、それなりに時間がかかりますし。

女の方が敬語を使っていることからして、親しい間柄の二人でもなさそうだし、ますます楽しいです。

係員のおばちゃんが、列に並んでいる人の航空券を一人ひとりチェックしていきます。私はあらかじめネットでフェリーチケットを購入済みですので、その控えを見せます。

で、肝心の後ろの日本人男女ですが、チャラそうな見た目の割に、男のほうが中学生レベルの英語を使いこなしていまして、おばちゃんに、どうしても7:15のフェリーに乗らなければならないのだとアピールしています。が、おばちゃんは取りつく島もありません。

土台無理な話なんですが、必死のアピールです。その最中、男の方の携帯電話が鳴りまして、「あ、ANAから予約の最終確認のメールがきた。やべー」とか言っています。

しばらく懇願しても無理そうだし、後ろの列の外国人たちも迷惑そうな顔をし始めたので、日本人男女二人は列から離れていきました。

私はというと、航空券のEチケット控えとフェチーチケットの予約確認メールの写しを見せて、スムーズにチェックインできました。飛行機へのチェックインも合わせてやってもらえるんですね。窓側をお願いしたら、満席とのことで通路側になったのだけは残念でした。

日本人男女の後をつけてみる

入出境審査の窓口は7時ごろまで開きませんので、暇つぶしに先ほど列を離れていった日本人男女を探します。

すると、1階上(4階)のベンチに、2つ間をあけるという微妙な距離感を保って座っていました。女の方は体育座りで膝に顔を突っ伏すようにしており、とても不安がっているようです。男のほうは何やらスマホをいじっています。

飛行機の予約変更をしているようです。どこに帰るのか知りませんが、地方空港ならそんなに便数もないだろうし、大丈夫かよ、と思いつつ、近くのベンチからちらちら様子を伺います。

すると、15分ぐらいして「よし、取れた」といって、フェリーのチケットを買いに行き、7時発の香港島行フェリーの列に並んで帰って行きました。

チャラそうな男に見えましたが、中学レベルの英語を使いこなして会話をしていたことと、迅速に飛行機の変更が出来たことからして、できる男なのかもしれません。よそよそしい男女の関係は最後までわかりませんでしたが。

香港国際空港

4時間弱しか寝ていなかったこともあり、帰りのフェリーも爆睡し、気が付いたら接岸しているという状況でした。

空港内のどこをどう歩いているかはわかりませんでしたが、人の流れに沿って進み、空港内の地下鉄に乗って移動すると、免税店等がある出発フロアに出ます。

搭乗までたっぷり2時間ありますので、まずは食事です。以前はバーガーキングを定番としていたのですが、数年前にマクドナルドになってしまい残念です。

何か忘れましたが、香港ぽい料理を食べました。

たっぷり2時間あると思っていたのに、食事をとって、お土産にパンダクッキーを買って、両替したら、あっという間に搭乗時間です。

帰りは非常口のところの席でした。足が延ばせてよいという人もいるのでしょうが、モニターやテーブルをいちいちひっぱり出さないといけなかったり、逆に足がぶらぶらしてしまったり、通路をすれ違う人が退避するために目の前に立ったりするので、私としては居心地が悪い席でした。

総括

午後発、午前着の2泊3日旅行で、実質現地の滞在時間は24時間ぐらいというあわただしい旅行でした。

10年以上前、初めてマカオに行ったときは、中国人旅行客も少なく、中華風と南欧風が混ざった独特な街並みに惹きつけられ、一日中でも街を歩いて回っていられました。

ところが今は、中国人の団体客で過密状態になっており、街を歩こうにも大通りはまっすぐ歩けないし、カジノでもテーブルを二重三重に取り囲んでいたりして、いやになります。

世界遺産の遺跡や教会なども、だいたい中国人の団体客が座り込んで休憩し、何か食べたりしています。

以前は、初乗り13HKDと安く、半島内であればどこへでも2~300円で気軽に移動できたタクシーも、今は、タクシースタンドは長蛇の列だし、流しのタクシーは止まってくれないし、乗ったら乗ったで200HKDとか言われるしで移動もままなりません。

次マカオに行くとしたら、中国が大不況に陥って中国人旅行客がぱったりといなくなるか、もっと日程と資金に余裕をもってカジノリゾートにゆっくり滞在するか、どちらかですね。

香港行ったついでに日帰りで足を延ばすとか、そういう行き方はおすすめできない観光地になってしまったと思います。

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