20年ぶりにギターの練習を再開して2か月。生まれて初めて楽器屋でギターを試奏しました。
高校時代に2本ギターを買いましたが、いずれも試奏せずに購入していますので、生まれて初めての経験です。
アンプを買いに島村楽器に行ったんですよ
ギターの練習を再開したものの、音を出す器具(アンプ、エフェクターなど)がなかったので、YAMAHAのアンプ「THR10」を買ったんですよ。自宅に籠って一人でやる分には、必要な機能は全てそろっているオールインワンパッケージってことで、購入の意思は固まっており、あとはいつ買うかってだけの状態でした。
とある平日の会社帰り、所用があって5歳の息子を連れてイオンに行きました。島村楽器がテナントとして入っています。
JALの陸マイラーをやっているものですから、5万円(チャージ額の上限)までのモノはイオンかビッグカメラでクレジットチャージしたWAONで購入することに決めています。イオンの中の島村楽器はWAONで支払うことが可能なのです。
ちょうど島村楽器の目の前に子供向け遊具が設置されているので、子どもは遊ばせておいて、ギターを眺めたり、目当てのTHR10を触ったりしていました。
見てるうちに徐々に「よし!今日、買っちゃおう」という気持ちになったのですが、いちおー3万円もするものですから、店員呼んで「コレください」ってだけで買っちゃうものもったいない、という賎しい気持ちになりました。購入することが前提ですから、形だけでも音を出してみたり、店員の説明を受けたりして、買い物を楽しみたいものです。
ただ、試奏はハードルが高い。実質、ギター初めてまだ2か月ですから、フレーズの引き出しもなければ技術もない。ギターがうまい人からすれば、別に腕前を披露する場じゃねーだろ、と思われるかもしれませんが、自動車ディーラーに行ってミッション車に試乗して半クラできずにエンストばっかり、と同じ状態なのです。
店員や周囲の客から「やる意味ねージャン、ププ」と思われるに決まっているのです。
ただ、そうは言ってもイオンです。店員さんだってギター上級者じゃないかもしれない。平日の夜8時ということで客もまばら。やるなら今しかない。やるなら今しかない。
気が付くと、店員呼んで「これ音出してみたいんですけど」と言っていました。
「ギターはどれがいいですか?」
店員はとっても愛想がよく、「いいですよ。ギターはどれがいいですか?」と聞いてきます。
想定外です。「ギターはどれがいいですか?」。え?選べるの?ってなもんです。
アンプの音出しなので、てっきり試奏用のギターでもあるのかと思っていたんですよ。
もうパニックですよ。別にどれでもいい。。。。「音が出ればどれでもいいです」と答えました。
すると店員さんは、一番近くに展示されていたPRSのSEcustom24を持ってきてくれました。「いや、この店員わかってやがるな」と思いましたよ。
今持っている2本のギターはいずれも20年前に購入したものなので、もう少ししたらギターを買いたいと思っていたんですよ。会社帰りの石橋楽器通いで、自分の中ではFender ジャパンエクスクルーシブのストラトキャスタか、PRSのSEのどっちかかな、って思ってたんですよね。図らずも、そのうちの一本を試奏できることになりました。
ちょ、店員さん、やめてよ。
渋い青のPRS SEを、さっとチューニング合わせたところまでは良かったんですが、次の瞬間、THR10にギターをつないで、
「ぎゃおーん、たらりたらりたららたらら、きゅいーん、でれれーん」
で「は、どうぞ」って。
いや、いや、いや、そんなサラッとそれっぽいフレーズ弾かれちゃっちゃー、もう無理。気勢をそがれまして全く手指が動かなくなりました。
とにかく何もフレーズ思い浮かばないし、指がカチコチなんです。最近、「ロックスミス2014」でゴールデン本パーの「女々しくて」を練習してまして、一応とおして弾けるようになったんですが、「ここで『女々しくて』かよ」とつぶやく冷静な自分もいまして、とにかく大変です。
仕方がねーってなもんで、ギター抱えたまま、すでにネットで散々っぱら下調べして知っていることを、知らない振りして店員に質問しました。
で、パワーコードのブリッジミュートで、「おぉ結構、ズンズンいい音でるんですねー」とか、1弦2弦の高音で適当にクロマチックトレーニングして、「高音もいいですね」とか言ってやり過ごしました。
とにかく冬なのに、額の汗がすごかったです。
反省事項
今回の反省をきっちり生かして、PDCAサイクルを回し、次はちゃんと試奏できるように準備します。
定番フレーズのストック化
曲を弾くのは、結構ハードルが高いじゃないですか。趣味の問題もありますし、あと基本的に大半が伴奏部分ですし。ということで、それっぽい短めのフレーズをいくつかストックしておきたいと思います。
ちょうどよいアプリを見つました。レベル別に50近いフレーズがあって、模範演奏や動画も見られるのです。無料でこの内容は優秀だと思います。
気負わない
何十分も弾き続けるわけではなく、「あくまでもギターの弾き心地や音の感じを確かめていますよ~」という雰囲気を醸し出すようにします。
4~16小節ぐらいの短めのフレーズを2~3用意して、あとは音を確かめるようにEあたりのオープンコードとか、高いフレットでコードをじゃらーんと鳴らせば、それっぽい感じになるような気がします。
逆に、楽器屋に行ったときに、延々と弾き続けてる高校生とか見ると、それなりに弾けてる場合でも、「いつまでもうるせーな。買う気も金もないくせに。」と思っちゃったりするんですよね。
特に延々とカッティングとかやられると、だんだんと、あの「チャキチャキ、チャキチャキ」にイライライライラするんですよ。
手短に、スマートに。
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