日頃の精力的な陸マイル活動でためたJALのマイル(有効期限3年)が、2016年12月から順次消滅を迎えるため、消滅分だけ消化するため、2016年11月18日~20日の2泊3日で、香港経由でマカオへ行ってきました。
家族で行くと宿泊費がかなりになること、来年の家族旅行(沖縄の予定)に備えてマイルを温存しておきたい、などの理由で、久しぶりの一人海外旅行の許可が下りました。
マカオへは確か9回目、マカオグランプリ観戦は確か2回目です(いや、3回目だったかな?)。いずれにせよ、良くも悪くも観光地としての劣化が目立ち始めたなと感じたマカオ旅行記、グランプリ観戦記です。
特典航空券ゲットだぜ!!
セントレア-香港国際空港は、キャセイパシフィックの機材で運行する便だからだと思いますが、JALの特典航空券としては直行便の予約できません。
しかし、ワンワールド加盟の航空会社のうち、キャセイパシフィックはじめ5社はJALのサイト上で特典航空券を予約できますので無問題です。
どうせマカオに行くなら、グランプリ開催中ってなもんで、11月18日(金)~20日(日)を検索すると、午前発、夜帰着の組み合わせはすでに満席です。仕方なく午後発、昼帰着の便を予約しました。国内線と異なり、国際線はかなり早い時期から予約できるから良いです。
事前手配(ホテル、フェリーチケットなど)
ホテル
今回、マカオ着が早くて夜10時、出発が早朝、しかもグランプリ開催中の週末で宿泊費も高騰しているだろうと、2泊とも健康ランド(サウナ)泊を考えていました。
しかし、家族から、ホテルも手配せずに海外に行くことはまかりならん、とのお達しがあり、1月前に海外ホテル予約サイト「agoda」でいちおー五つ星の「ザ・ランドマーク マカオ(澳門置地廣場酒店)」を2日目の1泊のみ予約しました。
日本円で約3万円/泊(泣) 普段の2倍というイメージです。
フェリーチケット
マカオへは、香港経由となるため、香港-マカオ間のフェリーチケットを手配します。往路は香港島の上環にある信徳中心フェリーターミナルから向かうことにします。15分毎に24時間運航していますから、チケットは現地購入で全く問題ないです。
復路は、今回、午前10時25分香港国際空港発の便ということで、マカオから直接、香港国際空港へ向かうフェリーを選択しました。もう何度もマカオに来ていますが初めての利用です。
1日5便しかないうえに、朝一番(7:15マカオ発)の便でなければ飛行機に乗り継げないため、万全を期し、ネットで事前に購入します。
ネット予約はとっても簡単で、会員登録などは必要ありません。
「ターボジェット」とググって、メニューバー「チケット」から「BOOK NOW」をクリックします。
ここから先は英語標記になりますが、画面の指示に従って予約したい日時を選択します。すると
「メンバーか?」と聞かれますので、「NO」を選択し、あとは画面の指示にしたがって、個人情報や支払方法を入力するだけです。
注意点は、あらかじめ飛行機を手配しておく必要があることと、フェリーの到着時刻から飛行機の離陸時刻まで90分間のインターバルがないとチケットを購入できないことです。
予約の一連の入力項目に、手配済みの飛行機の便名と離陸時刻を入力する欄があります。
11月20日(日)7:15マカオ発(8:25香港国際空港着)のフェリーチケットを難なくゲットです。ちなみに5日前に予約確認メールが送られてきますので、予約内容を印刷して持っていくと、カウンターでのチェックイン時に楽です。
グランプリチケット
グランプリチケットは、座席指定のリスボアスタンド(900HKD/日→約15,000円!)で絶対この席!!というこだわりがなければ、現地のチケットブースでスムーズに購入できます。手数料を払って業者に依頼することはないと思います。
やっぱり香港へはキャセイパシフィックやね
いざ空港へ
16:05セントレア発のCX539便なので、昼過ぎに自宅を出ても十分余裕なのですが、空港でぶらぶらすることが好きなので11:30に自宅を出発し、近所でラーメンを食べて空港に向かいます。
今回、荷物が手提げかばん一つに収まってしまいました。海外旅行なのに、口にチャックもついていないこのかばん一つで大丈夫かなと不安になります。
特典航空券ではwebチェックイン時に選べる座席も限られますが、カウンターチェックインではそうでもないことがあるため、webチェックインをせずに空港に向かいました。
12:50に空港に到着しましたが、カウンターは13:35オープンとのこと。離陸時間の2時間半前なんですね。立ち読みしたり、ポケモンショップを覗いたり(子供にお土産何がいいか聞いたら、「なんでもいいからポケモンのもの」と言われまして・・)して時間をつぶします。
予定より少し早くカウンターでチェックイン受付が始まりました。Eチケット控えを差し出しつつ、「窓側をお願いします」というと「40K」という座席をあてがわれました。どうなんでしょう、結構後ろの方という気もします。
チェックイン後は、制限エリア外の三菱東京UFJ銀行の両替レートをチェックしたり、展望デッキから離陸する飛行機に手を振ったり、楽しいひと時を過ごします。この日は、訓練かわかりませんが、ANA機が伊勢湾上空をぐるぐる回ってタッチアンドゴーを繰り返していました。
快適な機内
管制塔からの指示ということで15分ぐらい遅れて機内に乗り込み、機内でも15分くらい待たされましたので、トータル30分ほど遅れての離陸となりました。
「40K」という座席は後ろの方だと思い込んでいましたが、機内に乗り込んでみると、ビジネスクラスのすぐ後ろ、エコノミークラスでは前から2番目の席でした。しかも、窓側は2列シートです。隣の通路側は日本人の若い女性だったので、加齢臭やいびきが気になることもありませんでした。
あと、機内エンターテイメントの液晶画面がきれいです。3月にJALで台湾に行った際は、角度によって画面が見えづらくなるような一昔前の液晶でしたが、今回は違います。画面が鮮明で大きいです。
シートベルト着用サインが消えてすぐ、ドリンクサービスがあり、しばらくして機内食が配布されました。どうも隣の女性と連れと思われたのか、終始2人一組で扱われます。機内食の選択肢も隣の女性に向かって話してかけており、何があるか聞き取れません。かろうじて聞こえた「パスタ」を選択しました。まぁおいしかったです。
機内では「シン・ゴジラ」を観ました。大変に面白かったですが、ヘッドホンではセリフが聞き取れない部分も多く、どうせなら家で観ればよかったなと思いました。
11月の香港の気候・・・暑い、しかも不快
30分ほど遅れて離陸したわりに、定刻通りの19:45に香港国際空港に到着しました。
到着フロアの両替レートをチェックしますが、日本の空港とあまり変わりませんでした。トランプが当選したら円高になる、って巷のエコノミストがあれほど騒いでいたのにです。
前回、3月に香港に来たときに購入したオクトパスカードにチャージしてエアポートエクスプレスに乗り込みます。
エアポートエクスプレスのホームでは、香港映画の女優みたいな超ド級の美人が泣きながら駅員に何か訴えていました。日本であれば「お嬢さん、何かお困りですか?」と声をかけたいところですが、広東語がいかんともしがたいです。
香港駅で降りたときに見かけた状況などから察するに、彼氏と一緒に(おそらく大陸から)香港に来て、エアポートエクスプレスに乗り込もうとしたところ、おそらく彼女だけ電車に乗り遅れ、はぐれてしまったようです。
香港駅のホームで無事に連れの男性と合流できたようで、泣きながら抱き合う姿に目頭が熱くなってしまいました。
それにしても、暑かったです。ある程度は予想していたのですが、日本の9月ぐらいの気温に加えて、かなり湿度が高く、Tシャツ1枚で十分でした。
香港街中大移動 超スピード観光
女人街へ
マカオへのフェリーターミナルがある「信徳中心」は地下鉄上環駅の直上で、エアポートエクスプレス香港駅(地下鉄中環駅)からは一駅なのですが、今回はちょこっと用事があり、あえて逆方向の九龍半島へ向かうことにしました。
エアポートエクスプレスの改札をオクトパスカードで出ようとすると、チャージ不足の表示で出られません。さっきチャージしたばかりなのでそんなはずはありません。
カウンターには結構な行列がありますが、やむを得ず並びます。どうやらみんな改札の不具合で通れなかった人たちのようで、横のゲートから出してもらえました。
旺角(モンコック)駅で下車し、女人街へ向かいます。地下鉄出口を出ると、さっそく香港らしい風景です。
金曜の夜だからなのか、いつものことなのか、すごい人出です。特に女人街の屋台の間の狭い通路は進むのも困難なほどです。お目当てのものが2つあって、わざわざ来たのですが、暑くてしょうがないので、結局2つともあきらめて早々に退散しました。
重慶大厦(チョンキンマンション)へ
女人街から、九龍半島の目抜き通りであるネイザンロードへ出て、A1の路線バスに乗り込みました。AまたはA1の路線が九龍半島の先端のスターフェリー乗り場前のバスターミナルに向かう路線です。
「尖沙咀中間道」のバス停で下車すると、目の前が重慶大厦(チョンキンマンション)です。香港に来る際は必ずここに立ち寄ります。両替のためです。マカオも含めて色々とレートチェックをしていますが、香港・マカオではここが一番レートがよいです。
22:00を過ぎていたためか、入口付近と最奥の2軒しか空いていませんでした。重慶大厦では奥へ行くほどレートがよくなる、という不思議な相場が形成されており、入口付近の店舗では日本の空港と同じレートで、最奥の店舗は、「0.06900」というレートが表示されていました。
10万円を差し出すと6,700HKD戻ってきます。「はぁ!?6900HKDじゃねーの」と日本語で店員に言いますが、「0.06700」と表示されたタブレットを見せてきて「間違いない」と言い張ります。
約3,000円の違いですから、納得できない部分はありますが、インド人だらけの異様な雰囲気ということもあり、強く抗議することは出来ず、おとなしく引き下がりました。
フェリーとトラムで信徳中心フェリーターミナルへ
重慶大厦を後にし、フェリーターミナルへ向かいます。香港国際空港からマカオへ向かう際は、毎回必ず「重慶大厦→徒歩でスターフェリーピアへ向かい香港島→トラムで上環」というルートを辿ります。
香港らしい風景と夜景が楽しめるルートですが、すでに見慣れた風景と化してきています。「今回は暑いし地下鉄で」と一瞬頭をよぎりましたが、やはり夜景を観ずに済ませることはできないと思い直し、汗をかきながら、重慶大厦からスターフェリー乗り場まで歩きました。
初めて香港に来た頃は、意味もなくペニンシュラホテルを写真で撮ったりしていました。一昨年、両親と香港・マカオに来た際は、ペニンシュラホテルをバックに写真を撮ってあげたりもしました。3月に家族で香港に来たときは、子供とこの道を歩いて動画を撮ったりしました。一人で歩いても何も楽しいことはありません。
こんなに暑いのに雪だるまのイルミネーションってのもなぁ・・・
とはいえ、香港島の夜景が見えてくるとテンションがあがります。高層ビルが霧に隠れることもなく、とてもきれいでした。
スターフェリー
九龍半島と香港島を結ぶ庶民の足スターフェリーは、お手軽に観光気分が味わえるため、おそらくもう観光客しか乗ってないんじゃないかと思うほどです。
客席は2階建てで、1階が平日2HKD、2階が2.5HKDと金額が異なりますので、乗り場も異なります。九龍半島側から乗る場合、個人的には1階左手前方の席がおすすめです。
2階席は窓など景色を遮るものが多いですが、1階はフルオープンなのでより景色を堪能できると思います。
トラム
フェリーを降り、中環(セントラル)の街中でトラムに乗ります。停留所は交差点ごとぐらいに頻繁にありますので、とにかくトラムが走っている通りにでれば、どこからでも乗れます。
以前は社内のアナウンスなどなく、だいたいの勘で降りていたのですが、車内に停留所をお知らせする電光掲示板が設置されており、乗り過ごすことがないようになっていました。
信徳中心の最寄の停留所名は忘れてしまいましたが、右手前方のビルに「永安」という文字が見えたら、そこで降ります。で、2階が「鈴木珈琲店」になっているビルに入り、そのビルの2階から歩道がつながっています。
信徳中心
信徳中心の吉野家で牛丼を食べることを定番にしていましたが、吉野家がなくなっていました。というか、かなり前になくなっていたような気がしますが、忘れていました。すでに時間は23:00に近く、かなりの空腹を我慢してここまで来ただけにショックが大きかったです。
マックとケンタッキーしか空いていません。仕方なくビックマックセット38.5HKDを食べました。
それにしても、ポテトを揚げるケースが床に転がっていたり、オペレーションがだだくさすぎますよ。
フェリーチケットの販売窓口で「マカオ アダルト ワン プリーズ」と申し出ると、「ツーハンドレットダラーズ」と返ってきました。一瞬耳を疑います。200ドル?3000円?
どーも、諸物価高騰でチケットの値上がりに加え、夜間の便はさらに高くなるようです。
やむなく3000円のチケットを購入し、振り返ると旅行会社の電光掲示板に、当日のマカオのホテルの宿泊料が表示されています。日本からエクスペディアなどで手配するよりも格段に安いので、以前はよくここでホテルを確保してからフェリーに乗り込んでいました。
たとえば今回、「カーサ・レアル」という4つ星ホテルで比較すると、エクスペディアやBooking.comでは、約32,000円でしたが、香港の旅行者では1,050HKD(約16,000円)と半額です。
満室なのか、金額欄が空白のホテルも結構ありますけど、やはりマカオのホテルは現地(香港)旅行会社が一番お得なのは変わりありませんでした。
グランプリ開催中だからって、慌てて日本からネットで予約するんじゃなかったなと後悔しながら、ほぼ満席のフェリーでマカオへ向かいました。
→「2016年 香港ドル 両替レート徹底比較 (鋭意作成中です)
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ピンバック: 2016 マカオグランプリ 観戦記 ~2~ | タビグラス