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「キャプテン・アメリカ シヴィル・ウォー」の感想(ネタばれあり)

最近、アメコミヒーローものといわれるジャンルの映画ばかり見ています。それしか面白いと思えなくなっている状態です。

というわけで、2016年度マーベルコミック映画の目玉「キャプテン・アメリカ シヴィル・ウォー」を映画館で見てきました。ただ、残念なことに、少し落ち着いてからと思いつつ公開から1か月。IMAX版はすでに上映が終了してしまっており、2D字幕版の鑑賞となってしまいました(泣)

あらすじ

アベンジャーズのリーダーとなった、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)。しかし、彼らが世界各地で繰り広げた戦いが甚大な被害を及ぼしたことが問題になる。さらに、それを回避するためにアベンジャーズは国際的政府組織の管理下に置かれ、活動を制限されることに。アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)はこの処置に賛成するが、自発的に平和を守るべきだと考えるキャプテン・アメリカはそんな彼に反発。二人のにらみ合いが激化していく中、世界を震撼(しんかん)させるテロ事件が起きてしまう。(シネマトゥデイより)

キャプテン・アメリカ率いる新生アベンジャーズ(ファルコンとかスカーレット・ウィッチなどの新メンバーが加入したアベンジャーズ)が、元シールドのエージェントでヒドラの工作員でもあったラムロウとの戦闘で、ビル破壊。一般人が多数死傷し批判噴出

アイアンマンも、突然現れたおばさんに、「息子を殺された」と批判され猛省

アベンジャーズを国連監視下におく「ソコヴィア協定」に従うかどうかで、従う派はアイアンマン、従わない派はキャプテン・アメリカをそれぞれ筆頭に意見対立。

「ソコヴィア協定」の調印式で爆破テロがあり、ワカンダ国王爆死。息子(ブラックパンサー)憤慨。防犯カメラの映像から、犯人はウィンター・ソルジャーとされる。

犯人は本当は、ウルトロンとアベンジャーズの戦いで家族を亡くしたソコヴィア人のジモで、なんやかんやでそれに気が付いてシベリアに向かおうとするキャプテン・アメリカ一行と、ウィンター・ソルジャーが犯人と思っているアイアンマン一行が空港でバトル。スパイダーマンやアントマンもそれぞれの陣営に勧誘され参戦。

結局、ジモが真犯人と気が付いたアイアンマンもシベリアに。ジモの狙いはアベンジャーズ同士で殺し合わせることで、洗脳されていた当時のウィンター・ソルジャーがアイアンマンの両親を殺害する映像を見せることで、激高したアイアンマンとキャプテン・アメリカが再びバトル。ジモは自殺しようとしたところをブラックパンサーに止められて逮捕。

キャプテン・アメリカは空港での戦いで逮捕された仲間を脱獄させたあと、ブラックパンサーの手引きでワカンダ王国に潜伏。ウィンター・ソルジャーは洗脳を完全に説く方法が見つかるまで冷凍睡眠

採点

85点
ヒーロー同士が戦う理由が、「スーパーマンvsバットマン」のような「え?なんで戦うの」感はなく納得できるもので、脚本にスキがないなと感じま
した。ただ、前作の「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」を思い出しながら観る必要があって疲れたことと、次々出てくる登場人物に混乱させられたことと、「おぉ」と唸るような迫力の映像が少なかったことで、この点にしました。

感想

本作は良くも悪くも「キャプテン・アメリカ」である

まず最初に有権者に訴えたいことは、アベンジャーズのほとんどのメンバーが出てくるけれども、やはり本作は良くも悪くも「キャプテン・アメリカ」だということである。

多様なアベンジャーズの面々が、時にはパンチ、時にはキックでヴィランと対決する映画ではなく、一人は望んで、一人は望まずに超人的肉体を手に入れたキャプテン・アメリカとウィンター・ソルジャーが、正義を実現しつつ過去(ヒドラ)の呪縛から逃れるべく、二人してもんどりうってのた打ち回る、BL要素も含んだ映画、これが観終わった後の率直な感想でした。

とはいえヒーロー同士の対決は見もの

とはいえ、本作の見どころは、やはり実際の戦闘シーンを含めてヒーロー同士が戦うことでありまして、非常に見ごたえがありました。

特に、単に意見を異にする陣営同士が団体で戦う、というだけではなく、「キャプテン・アメリカvsアイアンマン」、「ウィンターソルジャーvsブラック・パンサー」、「スカーレット・ウィッチvsヴィジョン」などなど、個別の因縁・対決もしっかりとストーリーに織り込まれている点がよかったです。

あと、新キャラのアントマンとスパイダーマンが、かく乱要因というか、ただ殴り合うだけじゃない戦い方のキーになっていて、見ていて楽しめました。まさにティーンエイジェーというキャラのスパイダーマンも◎だと思います。

クリス・エヴァンスのあの筋肉!

ヒドラの洗脳が復活してしまったウィンターソルジャーがヘリコプターで離陸しようとするところを、キャプテン・アメリカがヘリコプターを掴んで引き戻すというシーンがあります。

個人的に本作で一番目を奪われたシーンです。とにかく筋肉。何らかのCG処理がされているとしか思えないほどの造形。圧巻のシーンでした。
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白人の顔と名前の見分けが・・・

日本のアニメや映画だと登場人物の名前って、だいたい一般的ではないものが使われるじゃないですか。でも、アメコミヒーローものって、「スティーブ」とか「ジェームズ」とか「ピーター」とか名前が普通すぎて、誰がどの名前かすぐにわからなくなってしまいます。

更に悪いことに、「キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース」、「ウィンター・ソルジャー/ジェームズ・バッキー・バーンズ」とか、キャラ名と本名があって、登場人物同士の会話では本名で呼び合うんです。

会話の中で「スティーブが、なんたらかんたら」って出てきても、「あれ?スティーブって誰のことだったっけな?」てなっちゃうんですよね。私だけですかね。イマイチ、アングロサクソン系の名前って頭に入ってきません。

あと、顔もそうです。白人の顔はみんな同じに見えたりしますよね。一つの作品の中ではまぁ大丈夫なんですけど、前作の「ウィンター・ソルジャー」で主要ではない人物が、普通に本作に出てきても「あれ、これ誰?」ってなっちゃうんですよね。今回で言うとエージェント13。この女誰?ってなりませんでした?

最後の手紙って必要?

「ソコヴィア協定」への調印を巡って意見が対立したのを契機にあれだけ戦って、最後にはアイアンマンのこと半殺しにして姿を消したくせして、「これからも変わらぬ戦友。必要な時にはすぐ駆けつける」って手紙、なんか決定的に人間関係壊しちゃうのも気が引けるからフォローしておくか、みたいな小ズルい印象を受けてしまったんですが、いかがでしょうか。

人類を守りたい、正義を貫きたいという基本的な思いは同じなのに、その方法や色々な事情で袂を分かち、なかなか分かり合えない、という関係にしておいた方がよかったんではないでしょうかね。

ていうか、そもそも友情、友情というほど、キャプテン・アメリカとアイアンマンの間に深い友情ってありましたっけ?

意外なほどの女性客の多さ

映画館で映画を見るときは、隣3席ぐらいは空席でないと気になってしまって嫌なタイプです。ですから、公開直後に話題作を見に行くことはないし、極力、平日の夜に行くようにしています。

今回も公開から1か月以上経った水曜日の夜に観に行きました。そしたら、本当に意外なことに、女性一人や女性だけのグループで観に来ている人が結構いました。アメコミヒーローものなのにです。

やはり、クリス・エヴァンスのイケメンっぷりのなせる業でしょうか。
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この体!この顔!まさにキャプテン。

本作の感想は以上ですが、今回、前々作、前作の復習をしていかなかったため、「ラムロウって誰だっけ?」「エージェント13って誰だっけ?」、「前作でウィンター・ソルジャーって最後どうなったんだっけ?」と見ながら考えてしまって、イマイチ集中しきれませんでした。なので、家に帰って来て、すぐに前々作、前作のブルーレイを借りてきました。次あたり、改めてその2作の感想も書きたいなと思います。


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